中沢さん出席しゲン展が開幕
漫画「はだしのゲン」を通じて平和の尊さを考える企画展「こどもたちの見た戦争
―はだしのゲンとともに―」が4日、広島市中区の原爆資料館で始まった。開会式には、
作者の中沢啓治さん(71)=埼玉県所沢市=が出席した。(中略)
「ゲン」は、爆心地から1・2キロの舟入中町で被爆した中沢さんの自伝的作品である。
企画展では、中沢さんが寄贈した絵本版のカラー原画9点や、被爆直後の惨状を描いた
手描き原稿4点を展示。漫画のページを縦65センチ横46センチに拡大したパネル98ページ分もある。
中沢さんは昨年、体調を崩して広島市内の病院に入院。今も通院治療のために滞在している。
開会式では、妻ミサヨさん(68)と一緒にテープカットし「当時の子どもたちがどれだけ戦争と
原爆で悲惨な体験をしたか、今の子どもたちに伝える機会になる」と喜んだ。
はだしのゲンシリーズ